
「年金受給者は銀行ローンを借りられないのでは?」と不安に感じていませんか。
結論からいうと、条件を満たせば年金受給者でも銀行カードローンを利用できます。ただし、多くの銀行では申込年齢の上限が64〜70歳に設定されており、年齢や収入状況によって選べる選択肢が変わります。
この記事では、年金受給者が銀行ローンを利用できる条件、おすすめの銀行カードローン6選、審査を通過するためのコツ、そして銀行審査に落ちた場合の代替手段まで、わかりやすく解説します。また、高齢者を狙った違法業者の見分け方もあわせて紹介しています。

借り入れを検討しているなら、まずは自分の年齢と状況に合った選択肢を確認しておきましょう。
年金受給者が銀行ローンを利用できる条件
年金受給者だからといって、銀行ローンをあきらめる必要はありません。ただし、利用するには満たすべき条件があります。まずは審査の基本的な仕組みから確認していきましょう。
年金収入が安定した収入と認められれば審査対象になる
年金受給者でも、銀行ローンの審査を受けられる可能性があります。銀行が審査で重視するのは「安定した返済能力があるか」という点です。
毎月一定額が振り込まれる年金は、給与と同様に継続性のある収入と見なされるケースがあります。たとえば、老齢年金を月15万円受け取っている場合、年間180万円の収入として申告できます。
ただし、年金の種類によって扱いが異なる点には注意が必要です。老齢年金は認められやすい一方、遺族年金や障害年金は審査上の収入として認められないケースもあります。
申込前に、自分が受け取っている年金の種類を確認しておくことが、スムーズな手続きへの第一歩です。
年齢上限は銀行によって異なり65歳前後が多い
銀行カードローンには申込時の年齢上限が設けられており、多くの銀行では64〜65歳を上限としています。以下の表で主要銀行の年齢条件を確認してみましょう。
| 銀行名 | 申込年齢上限 |
|---|---|
| 三菱UFJ銀行バンクイック | 64歳 |
| みずほ銀行カードローン | 65歳 |
| 三井住友銀行カードローン | 69歳 |
| PayPay銀行カードローン | 69歳 |
| auじぶん銀行カードローン | 70歳 |
| イオン銀行カードローン | 69歳 |
65歳を過ぎると選択肢が一気に絞られるため、借り入れを検討しているなら早めに動くことが大切です。
また、申込時の年齢だけでなく、完済時の年齢上限を設けている銀行もあります。借入期間も含めて条件を確認しましょう。
年金以外の収入があると審査で有利になる
年金収入のみの場合でも審査を受けることは可能ですが、パートや不動産収入など別の収入源があると、審査での評価が高まります。収入の合計額が増えることで、借入可能額の上限も引き上げられる場合があるからです。
たとえば、年金月15万円に加えて、週3日のパート収入が月5万円あれば、年間収入は240万円になります。年金のみの180万円と比べると、審査上の余裕が生まれます。
ただし、副収入がある場合は申告漏れに注意が必要です。虚偽申告は審査落ちの原因になるだけでなく、契約後に発覚した場合は一括返済を求められることもあります。

収入はすべて正確に申告することが、審査通過への近道です。
年金受給者向け銀行カードローンのおすすめ6選
年金受給者が利用できる銀行カードローンは、各社で年齢上限や金利、サービス内容が異なります。自分の年齢や状況に合った1社を選ぶために、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
三菱UFJ銀行バンクイック|メガバンクの安心感で64歳まで申込可能
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」は、日本最大級のメガバンクが提供する安心感が魅力です。申込年齢の上限は64歳で、銀行系カードローンのなかでは標準的な設定といえます。
金利は年1.8〜14.6%で、借入額が大きいほど低金利が適用される仕組みです。土日祝日も審査に対応しているため、平日に時間が取りにくい方でも手続きを進めやすい点がうれしいポイント。全国のセブン銀行ATMやイーネットATMで手数料無料で利用できるため、近くにATMがある方には特に使い勝手がよい選択肢です。
すでに三菱UFJ銀行に口座をお持ちの方なら、手続きがよりスムーズに進みます。
みずほ銀行カードローン|65歳まで既存口座があるとメリットが大きい
みずほ銀行カードローンの申込年齢上限は65歳で、三菱UFJ銀行より1年長く利用できます。金利は年2.0〜14.0%で、銀行系カードローンとしては標準的な水準です。
すでにみずほ銀行の口座を持っている方は、在籍確認の電話が省略されるケースがあるなど、審査がスムーズに進む場合があります。給与や年金の受取口座として長年利用していれば、取引実績が審査に好影響を与えることも。
返済はみずほ銀行のATMやコンビニATMから行えるため、普段の銀行利用と合わせて管理できます。既存の口座との連携で使いやすさが増すのが、このカードローンの強みです。
三井住友銀行カードローン|69歳までカードレス契約に対応
三井住友銀行カードローンは、申込年齢の上限が69歳と高めに設定されており、60代後半の方にとって選びやすい選択肢のひとつです。
特筆すべきはカードレス契約に対応している点です。カードを発行せずにスマートフォンだけで契約・借入ができるため、「家族にカードを見られたくない」という方にも向いています。
金利は年1.5〜14.5%で、借入額が増えるほど適用金利が下がる仕組みです。三井住友銀行のアプリと連携することで、残高確認や返済手続きがスマートフォン上で完結します。シンプルに管理したい方に、ぜひ検討してほしい1枚です。
PayPay銀行カードローン|69歳まで30日間無利息特典あり
PayPay銀行カードローンは申込年齢の上限が69歳で、初回借入から30日間は利息がかからない無利息特典が用意されています。短期間の一時的な資金ニーズに対応しやすく、使い勝手のよいカードローンです。
金利は年1.59〜18.0%で、ネット銀行らしくWEB上で申込から契約まで完結できます。ATMはセブン銀行・ローソン銀行など全国のコンビニATMに対応しており、外出先でも利用しやすい環境が整っています。
ただし、PayPay銀行の口座開設が申込の前提条件となる点は注意が必要です。口座をまだお持ちでない方は、口座開設と合わせて手続きを進めましょう。
auじぶん銀行カードローン|70歳まで申込可能でau IDで金利優遇
auじぶん銀行カードローンは、銀行系カードローンのなかでも申込年齢の上限が70歳と高い点が際立っています。70歳直前の方でも申込チャンスがある、数少ない選択肢のひとつです。
au IDを持っている方は、通常金利からの優遇が受けられる場合があります。auユーザーであれば、より低い金利での借入が期待できるため、コスト面でもメリットがあります。金利は年0.98〜12.5%で、銀行系としては低水準の金利帯です。
スマートフォンアプリで借入・返済が完結するため、窓口に出向く手間がかかりません。
イオン銀行カードローン|イオン利用者にメリットが多い選択肢
イオン銀行カードローンは、イオングループをよく利用する方にとって使いやすい設計が特徴です。申込年齢の上限は69歳で、金利は年3.8〜13.8%となっています。
イオン銀行のATMはイオンやミニストップなど全国のイオン系店舗に設置されており、買い物のついでに入金・返済が行える手軽さがあります。また、イオンカードとの併用で管理をひとまとめにできるため、日頃からイオン系サービスを活用している方には利便性が高い選択肢です。

普段の生活圏にイオンがある方なら、返済の手間を感じにくいのが最大の魅力といえるでしょう。
年金受給者が銀行ローンの審査を通過するためのコツ
審査に必ず通る方法はありませんが、事前の準備次第で通過の可能性を高めることはできます。申込前に確認しておきたい4つのポイントを見ていきましょう。
申込は上限年齢に余裕があるうちに行う
銀行カードローンの審査を通過するうえで、年齢は見落としがちな重要条件です。多くの銀行では申込年齢の上限を64〜70歳に設定しており、上限ギリギリでの申込は不利になる場合があります。
たとえば上限が65歳の銀行に64歳11ヶ月で申し込んだ場合、審査期間中に65歳を迎えてしまうと申込が無効になるケースもあります。年齢に余裕があるうちに動き出すことが、選択肢を広げるうえで大切です。
また、申込時の年齢だけでなく完済時の年齢上限を設けている銀行もあるため、借入期間も含めて確認しておきましょう。「まだ大丈夫」と思っているうちに動くのが正解です。
借入希望額は年金収入の3分の1以内に抑える
借入希望額は、年間収入の3分の1以内が審査上の目安とされています。これは総量規制(貸金業法で定められた過剰貸付を防ぐルール)の考え方に基づくもので、銀行も同様の基準を参考にしているケースが多いです。
たとえば年金収入が年間180万円の場合、借入可能な目安は60万円程度になります。これを大きく超える金額を希望すると、審査で返済能力に疑問を持たれる可能性があります。
「少し多めに借りておこう」という考えは逆効果になりかねません。希望額はあくまで必要最低限に絞って申し込むことが、審査通過への近道といえるでしょう。
信用情報と他社の借入状況を事前に確認する
審査に影響する要因として見落としやすいのが、信用情報です。信用情報とは、過去のローンやクレジットカードの利用履歴が記録されたデータのことで、銀行は審査時にこの情報を確認します。
過去に返済の遅延があったり、他社での借入が多かったりすると、審査評価が下がる原因になります。申込前にCIC(指定信用情報機関)に開示請求を行えば、自分の信用情報を事前に確認することが可能です。
他社の借入が複数ある場合は、可能な範囲で整理・完済しておくと審査での印象が改善されます。自分の信用状態を「見える化」してから申し込むのが賢明な進め方です。
必要書類に不備がないよう事前に準備する
書類の不備は、審査の遅延や否決につながることがあります。年金受給者がカードローンを申し込む際に求められる主な書類は以下のとおりです。
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
- 年金証書または年金振込通知書
- 収入確認書類(年金額が確認できるもの)
年金証書は手元にない方もいるため、「ねんきん定期便」や「年金振込通知書」で代用できるか事前に確認しておきましょう。副収入がある場合は、その収入を証明する書類も必要になる場合があります。
書類の準備は手間に感じるかもしれませんが、スムーズな審査のための大切な準備。

不備があると審査が止まるため、申込前に一度チェックリストを作って確認することをおすすめします。
銀行カードローン審査に落ちた年金受給者が取れる次の選択肢
銀行の審査に通らなかったからといって、資金調達の手段がなくなるわけではありません。状況に応じて活用できる3つの選択肢を確認しておきましょう。
消費者金融カードローンは銀行より年齢上限が高めに設定されている
銀行カードローンの審査に落ちた場合、消費者金融のカードローンが次の選択肢になります。消費者金融は銀行に比べて年齢上限が高めに設定されているケースが多く、70〜80歳まで申込可能な会社もあります。
| 会社名 | 申込年齢上限 |
|---|---|
| ベルーナノーティス | 80歳 |
| セゾンファンデックス | 80歳 |
| SMBCモビット | 74歳 |
| プロミス | 74歳 |
| アコム | 72歳 |
ただし、消費者金融は銀行に比べて金利が高めになる傾向があります。急ぎの借入には対応しやすい一方、長期利用では利息負担が大きくなる点に注意が必要です。
借入期間と金利のバランスを踏まえたうえで、慎重に検討しましょう。
生活福祉資金貸付制度は年金収入のみでも利用できる公的制度
生活福祉資金貸付制度は、低所得者や高齢者を対象とした国の公的貸付制度です。民間のローンとは異なり、年金収入のみの方でも利用できる点が大きな特徴になっています。
窓口は各都道府県の社会福祉協議会で、用途に応じていくつかの種類があります。なかでも「総合支援資金」や「福祉資金」は生活費や緊急の出費に対応しており、連帯保証人を立てられる場合は無利子での借入も可能です。
審査に時間がかかる点や、目的が限定される場合がある点は事前に確認が必要です。急ぎの資金調達には向きませんが、低コストで借りたい方にとっては心強い選択肢といえます。
リバースモーゲージは持ち家があれば検討できる資金調達方法
リバースモーゲージとは、自宅を担保に金融機関からお金を借り、死亡後に自宅を売却して返済する仕組みです。毎月の返済は利息のみか不要なケースもあり、年金生活者にとって月々の負担が軽くなる資金調達方法です。
主に60歳以上を対象とした商品が多く、年齢が高いほど利用しやすい点が特徴です。持ち家がある方で、自宅に住み続けながらまとまった資金が必要な場合に向いています。
ただし、地価の下落や長生きによって担保評価が不足するリスクもあります。

利用を検討する際は、家族とよく話し合い、金融機関や専門家に相談したうえで判断することが大切です。
年金受給者が銀行ローンを利用する際の注意点
銀行ローンは便利な資金調達手段ですが、年金受給者ならではの注意点もあります。契約前に把握しておくことで、後悔のない借入ができます。
上限年齢に達すると追加借入や継続利用ができなくなる
カードローンは契約後も繰り返し借入できる便利な仕組みですが、上限年齢に達した時点で追加の借入ができなくなります。契約が続いていても、年齢上限を超えた瞬間から新たな融資は停止される点に注意が必要です。
たとえば上限年齢が70歳の銀行カードローンを69歳で契約した場合、70歳になった翌月から追加借入はできなくなります。残高がある場合は引き続き返済義務が発生するため、計画的な利用が求められます。
「まだ返済中なのに借入できない」という状況を避けるためにも、契約時点で自分の年齢と上限年齢の差を確認しておきましょう。
返済計画は毎月の年金受給額の範囲内で立てる
年金収入は基本的に毎月一定額ですが、医療費や急な出費によって手元に残る金額は月によって変わります。そのため、返済額は年金受給額の全額ではなく、生活費を差し引いた余剰分の範囲内で設定することが重要です。
たとえば月15万円の年金を受け取っている場合、生活費に12万円かかるとすれば、無理なく返済に充てられるのは月3万円程度が目安になります。この金額をベースに借入総額と返済期間を逆算して考えると、無理のない計画が立てやすくなります。
返済が滞ると信用情報に傷がつき、今後のローン利用にも影響します。月々の収支を書き出してから借入額を決めることが、堅実な第一歩です。
「年金担保」をうたう業者は違法であり近づかない
「年金を担保にお金を貸します」という勧誘は、法律で禁止されている違法行為です。年金を受け取る権利(年金受給権)は、法律によって譲渡や担保提供が禁じられており、これを利用したローンは貸金業法に違反します。
違法業者はチラシや電話、インターネット広告などを通じて高齢者に近づいてくるケースが多く、「審査なし」「必ず借りられる」といった言葉を使うことが特徴です。こうした文句を見かけたら、詐欺的な業者である可能性が高いと考えてください。
被害にあった場合は、消費者ホットライン(局番なし188)や最寄りの警察署に相談を。

怪しいと感じたら迷わず距離を置くことが、自分を守る最善策です。
【保存版】銀行・消費者金融・公的制度の年齢上限と金利一覧
銀行・消費者金融・公的制度はそれぞれ特徴が異なります。自分の年齢や状況に合った選択肢をひと目で確認できるよう、主要な条件を一覧にまとめました。
銀行カードローンは金利が低いが年齢上限も低め
銀行カードローンの最大のメリットは金利の低さです。消費者金融と比べて上限金利が低く設定されており、長期にわたる借入では利息負担を抑えやすい点が特徴です。
| 銀行名 | 申込年齢上限 | 金利(年) |
|---|---|---|
| 三菱UFJ銀行バンクイック | 64歳 | 1.8〜14.6% |
| みずほ銀行カードローン | 65歳 | 2.0〜14.0% |
| 三井住友銀行カードローン | 69歳 | 1.5〜14.5% |
| PayPay銀行カードローン | 69歳 | 1.59〜18.0% |
| auじぶん銀行カードローン | 70歳 | 0.98〜12.5% |
| イオン銀行カードローン | 69歳 | 3.8〜13.8% |
申込年齢の上限は64〜70歳に集中しており、70歳を超えると利用できる銀行カードローンはほぼなくなります。金利の低さを活かすには、年齢に余裕があるうちに申し込むことが大切です。
消費者金融カードローンは年齢上限が高いが金利は高め
消費者金融カードローンは、銀行より年齢上限が高く設定されているため、70歳以上の方でも申込できる選択肢が残ります。急ぎの借入や銀行審査に落ちた場合の次の手として活用しやすいのが特徴です。
| 会社名 | 申込年齢上限 | 金利(年) |
|---|---|---|
| ベルーナノーティス | 80歳 | 4.5〜18.0% |
| セゾンファンデックス | 80歳 | 6.5〜17.8% |
| SMBCモビット | 74歳 | 3.0〜18.0% |
| プロミス | 74歳 | 4.5〜17.8% |
| アコム | 72歳 | 3.0〜18.0% |
上限金利は銀行より高く、長期間の借入では利息が膨らみやすくなります。短期間で返済できる見通しがある場合に限って活用するのが賢明な使い方といえるでしょう。
公的制度は低金利だが利用条件と審査期間に注意
生活福祉資金貸付制度などの公的制度は、民間ローンと比べて金利が非常に低く、年金収入のみの方でも利用できる点が魅力です。以下に主な公的制度の概要をまとめています。
| 制度名 | 対象者 | 金利 | 限度額の目安 |
|---|---|---|---|
| 生活福祉資金貸付制度(福祉資金) | 低所得者・高齢者 | 無利子〜年1.5% | 用途により異なる |
| 生活福祉資金貸付制度(総合支援資金) | 低所得者 | 無利子〜年1.5% | 月15〜20万円程度 |
利用目的が限定されるケースがあるほか、審査から融資まで数週間かかることも珍しくありません。急ぎの資金には向かないため、余裕をもって申請することが必要です。
窓口は最寄りの社会福祉協議会。

まずは電話で相談してみることをおすすめします。
まとめ|年金受給者でも銀行ローンは選び方次第で利用できる
年金受給者でも、条件を満たせば銀行カードローンを利用できます。ただし、多くの銀行では申込年齢の上限が64〜70歳に設定されており、年齢に余裕があるうちに動き出すことが大切です。
銀行カードローンは金利が低く、長期借入でのコスト負担を抑えやすい点が魅力です。審査通過のポイントは、借入希望額を年収の3分の1以内に抑えること、信用情報を事前に確認すること、必要書類に不備がないよう準備することの3点です。
銀行の審査に通らなかった場合は、年齢上限が高めの消費者金融や、年金収入のみでも利用できる生活福祉資金貸付制度、持ち家があればリバースモーゲージという選択肢もあります。
なお、「年金を担保にお金を貸します」という勧誘は違法です。怪しい業者には絶対に近づかないようにしましょう。

自分の年齢や収入状況に合った方法を選ぶことが、安心して借入するための第一歩です。






